旭川市のスーパーのエレベータ・エスカレーターめぐり(その4)

 

 ヤマダ電機テックランド旭川近文店

 今回は、もとダイエー旭川近文店であるヤマダ電機テックランド旭川近文店を紹介いたします。ここは元ハイパーマート店舗です。

さあ、まず中内功(正確には息子の潤氏)の夢の後をパノラマカメラでご覧ください。

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旭川市の資料に寄れば売り場面積は11,000平米とのことですが、これでも売り場を縮小しているようで、あちこちに衝立がしてあります。ダイエー時代は

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エレベーターとオートスロープはシンドラー製です。操作盤「だけ」なら日本には無いデザインで一番好きかも。HM時代は100円入れないと使えないショッピングカートの爪とスロープの溝が嵌まる機構に感心した記憶があります。

 

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このパズルコーナーの奥はHM時代は閉鎖された出入り口に繋がっていました。回転ドアや100円で戻るカートや、(ベルトコンベア式)集中レジスターなど欧米流を次々と導入していましたが、日本の消費者にはなじめず短命に終わっていますが、ココスコが日本の消費者に受け入れられていることを考えればハイパーマートは時代が早すぎただけなのかも知れません。

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最後に外見を。そういえば、取材してて気がついたのですがスーパーセンター業態は建設費を抑えるのがコンセプトなのに平屋じゃなく二階建てというのは考えたら矛盾しますが、増築を考慮していたのかも知れません。

って、よく考えたら日本でベルトコンベア式集中レジとか、回転ドアとかシンドラーのオートスロープとか、100円を入れないと使えないカートとか「欧米流」に囚われすぎて、日本では高コストなギミックが多すぎたように思います。後発のスーパーセンターは、外資系でも無い限りは普通のドアに普通のPOSレジですし(^^;)

ちなみに、まだダイエーが所有しているのですが、ダイエー再編後はどうなるのでしょう?休日なのにお客さんが殆ど入っていないことを見ると近いうちに…ということはあるのかもしれません。

先進国が農業で生きるためには国民1人当たり2.61ha以上の農地が必要


「脱成長・里山資本主義」思想による根拠なきアベノミクス批判 WEDGE Infinity(ウェッジ)

 

この藻谷さんの主張を批判するコラムで「農業で生きる先進国は無い」と言いますが、ニュージーランドは例外的に農業で生きている先進国です。そのNZの農業の実態はどれくらいかというと下記の図の通りです。

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出典は農水省のサイトで、人口は面倒くさいのでWikipediaでしらべてみました。

北海道は独立すれば農業でやっていけるというドリーミーな人がいるので、ついでに北海道のも書いておきましたが、北海道ですら1人当たりの農地面積はNZと一桁違うのです。
2.61haというのがどのくらいのボリュームかというと、日本の農家一軒あたりの農地が統計によっても異なりますが2.17ha~2.45haなので、国民1人あたりの面積で日本の農家一軒を上回る面積があるということです。左右限らず熱病のように農本主義的な主張が繰り返されますが、このような数字を踏まえない主張はただの感情論に過ぎないでしょう。

結論:里山資本主義とは感情論的農本主義とタイトルを変えるべき。

謎のイオンモールのエスカレーターを追って

エスカレーターの取材をしてて、ランディングプレート(最近までライティングプレートと勘違いしていました)にメーカーが書いていないケースが最近増えていますが、メーカーごとに特徴的があるので大体わかるのですが、「これは解らん」と言うのがありました。

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ここの店のエレベーターはフジテックなんで、最初はフジテックかと思ったのですが、フジテックのはこんな床板を見たことが無い。すると三菱かと思ったのですが…。

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この手すりの形はどうも違うぞと思いつつ、「流通の記憶〜"あの頃"のスーパーを探して〜」のMACLORDさんに相談したら「これはオーチスじゃないか」という見解。そうかと思いつつ、オーチスのカタログを見ていたら、表紙から他社と違ってロゴが書かれていません。

もしかしたらと思ってページをめくってみたら、操作盤の形がカタログに合った物と酷似していたのを発見しました。

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古いデパートでオーチスってのは珍しくないのですが、新しい店でオーチスというのは聞いたことが無いので驚きました。イオンのメーカー選定は随意契約じゃなくて競争入札なのでしょうか?

その後、病院にエスカレーターを見に行ったらOTISのロゴが入ったのがあったので合わせてご紹介いたします。

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やはり同じメーカーだけにそっくりですね。

日本の左翼は自己肯定感の無い人間の吹きだまりである

と言うのはやや釣りタイトル気味だけど。

こう思うようになったのは、めいろま氏に対して「英国にいて充実してるなら、なんで英語じゃなく日本語で日本をいじめてるの?」って言う批判あったから。

結局、彼女は日本が嫌いなのに、日本企業の現地採用で働かざるを得ないという境遇などもあって満たされていない彼女のはけ口なのだろう。

そして、同じ事は日本の左派にも言えるだろう。ってのは、彼女も左派も出羽守気質が強く、「既存の物」をとにかく否定したがる。これって結局自己が満たされていない、もっと言えば自分に自身が無く自身を愛すことが出来ないからなんじゃないかと。

長嶋茂雄のコラムでデレク・ジーターの引退式に出席したビッグマウスヤンキースOBの話をしていたのだが、ミスター曰くビッグマウスっていうのは「自分を鼓舞して、自信を固めるためにするもの」であるという。

良い意味でエゴの強い人間と表現しているが、強い自信と自己肯定愛と言えば、ワンマン気質の人間にも言える。自分に圧倒的な自信があるからこそワンマンになれる。

マスコミってのは言うまでも無く圧倒的にサヨクが多いけど、良くも悪くもワンマンでガハハってやるタイプは右寄りの方が多い。朝日の今の社長だってサラリーマンである。

まあ、そもそも社会に不満が無いと社会運動的なポジションには居ないわけだけど、自己を愛せない人が国を社会を愛すなんて土台無理だし、そういうことがあればネトウヨになっている。つまりは公と私が日本の言論・思想界では完全に直結してるような気がする

国を愛する教育ってのは良く言われているが、その前の私を"正しく"愛するにはという観点が欠落しているように思える。そうした状態で国を愛するというのは絵餅なんじゃないかと。

100パーセントの安全と科学リテラシー

安倍総理が「安全が再び100%確保されない限り再稼働はしない」と言う発言をして「科学リテラシーがない」とか「実質的な脱原発発言」と批判されてる。

しかし、この発言は「100%」よりも「再び」という点を重視すべきである。額面通りに読めば安倍は「震災前の原発は100%安全だった」という認識だったということになる。

もちろんそういうことはあり得ないわけで、真意としては「きわめて高度な安全性を持たないと再稼働をしない」程度の意図で発言した可能性が高いのだろうが、いずれにしても不適当ではある。


World Leaders Forum | Columbia University on Livestream

追記 件の講演の動画がありましたが、原子力発電所への言及は25分ごろにあり、その中で「100%の安全」ではなく「完全に安全を確認しない限り原発を再稼働しない」と発言しており、これは発言を翻訳した一部通信社のニュアンスの違いでありました。お詫びいたします。

 サッカーのジョホールバルの歓喜のときに、円陣を組んで散った日本代表選手を差し「『彼ら』ではありません。私たち自身です」とNHKの山本浩アナウンサーが実況していたが、政治家にも同じ事が言えるようだろう。

サッカーも、民主主義政治も、その裾野が広くかつレベルが高くないと、トップが輝かないのである。先般のWC優勝国のドイツが先進的な育成手段を取っていたことはつとに有名であるし、サッカー王国のブラジル国民が1人1人確固たるサッカー感を持っていることは言うに及ばない。

翻って私たちの生活を見て、この三年間でどれだけ人々にリスクと向き合う科学的な考え方が根付いたかといえば、疑問符がつかざるを得ない。震災前よりも科学に不見識な発言をした人を「科学リテラシーがある人」からあげつらわれる傾向が強くなっているように思えるけど、それが科学リテラシーの醸成に役立っているのかが疑問である

さらに言えば、我々は常日頃から「100%」という言葉を軽々しく使っているが、日常生活においてそれほど強い確実性があることがらというものは「人はいつか死ぬ」と言うことくらいではないか。季節ですら、地軸の傾きが起因であるので巨大隕石*1が衝突するなどの理由で地軸が変化したら季節は無くなる「可能性はゼロではない」のである。

本当はそれほど「100%」という言葉は重いのに、「ほぼ確実にある程度」のニュアンスで我々は使っているのである。
これを機会に、我が国はいまだに言霊信仰というものが根付いている社会においてリスクコミュニケーションと言葉の重要さを見直すべきではないか。

*1:なぜか再稼働派が、反対派の言動を揶揄する意味で良く隕石が衝突したらどうする?と好んで使っているが

旭川市のスーパーのエレベータ・エスカレーターめぐり(その3)

イオン旭川春光店

こちらのイオンは1981年に開店した古株の店舗です。

外観

f:id:emesh:20140923135153j:plain真ん中にシースルーエレベーターがありますが…。

f:id:emesh:20140923135309j:plain動いてはいません。おそらくかなり前からでしょう。非常口プレートも取り替えられていないですし。

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大店法プレートはイオン北海道…ん?2007年に社名変更したのでわざわざ作り直したんですかね?法的には何も意味は無いんですが…。

店内

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シースルーエレベーターが二基並べられていますが、車いすボタン付きで群管理が導入されているなど、中心街のデパートよりも性能は上です。(エレベータ・エスカレータともに東芝製)

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変わったステッカー。(ライティングプレートは80年代の典型的なものです)

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この自動ドア変わったステッカーだなと思ってみてみたら、なんと日立製。他の出入り口はナブコシステムム製なのになぜにここだけ?というか、初めて見ました。

比較的最近のようですが、情報がありません。日立ビルシステム製なのでしょうか?詳しいことをご存じの方はお教えください。

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屋上駐車場の謎の小屋。ここもピープルだったようですが、本当なんですかね?ペットショップだったと言われた方が納得いくのですが。しかし、屋上の舗装は傷みが進んでいる上に、「補強工事が終わるまで台数を制限しています」との文言が…。

大丈夫なのでしょうか?

旭川市のスーパーのエレベータ・エスカレーターめぐり(その2)

コープさっぽろシーナ店

こちらは昭和51年開店。平成2年に増築されたお店です

外観

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広告塔の生協マークがはげていますが良いのでしょうか?

店内

ここの店の一番の見所は90年代末期に経営不振に陥ったコープさっぽろの経営再建策の一環として店舗がダウンサイジングされたことでしょう。

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吹抜が売り場になっているのはありがちなのですが、以前はここがメイン通路で、写真の奥にはファストフード店がありました。(マクドナルドだったかな?)
改装前は生協らしく?環境に関する展示があったり開放的だったのですが、今では単なるデットスペースに…。

 

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で、以前はここが食品売り場だったのですが、かなりのデッドスペースが生まれてるのがおわかり頂けると思います。

 

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上の写真の手前にあたる書店コーナーにレジがあって左にエスカレーターがあるのがおわかりかと思いますが、これが珍しい。

f:id:emesh:20140923124600j:plain旧来の店舗にある上りだけのエスカレーターですが…。

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なんとオーチス。増築された方は珍しくも何ともない三菱なのですが…。