続・結局石原章弘P時代と今とではウマ娘は何が変わったのか?


前回のエントリーの続き。ウマ娘がどうしてあのような路線になったのかという考察をされる方がいらっしゃいますが、アニメやその1年前の2017年3月25日からサイコミで連載された。『STARTING GATE!―ウマ娘プリティーダービー』をみても、レースの話が根幹なので、少なくとも石原氏は純粋なアイドル物として作る意図は無かったのでは無いとは思います。

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ただし、SGにもいまやコンテンツのキモともなる史実ネタって基礎設定しかなぞってないので、史実ネタというのは余り重視していないような感じはあります。

前回も紹介した2017年の石原氏インタビューの「複数育成システム」もテイオーとルドルフ同時に育成したらどうシナリオ展開するの?という話になりますしね。

タイトルの発表時に馬名を公表して居なかったことについて

あめ姫さんはこれを根拠に2016年3月の発表当時から揉めていたんじゃないの?という憶測立てていますが、馬名を公表を焦らすことで興味を煽るティザー広告だったようにも思います。

ところで、石原さんがバンナムを退職したのは同年の1月なのに、それからたった二ヶ月で全部お出しできる物になっているとは思えないので、退職前にプロジェクトが動いていて、石原氏の前任者もいてそれを引き継いだの見るのが自然だと思います。それともバンナムには内緒でサイゲのプロジェクトに関わっていたんですかね?

最初のPVはかなりロークオリティなのはいいけど、馬券見たいの持ってるけど何なんですかね?うまぴょいがBGMだけあってダービーのくせに随分真剣味がないし、なんでスケート?とかたしかにこれは競馬を馬鹿にしてるという反発はあってもおかしくないでしょう。

というか、キングカメハメハの扱いとか2016年の段階でもヤバそうですが、これ最初から名前出していたら金の卵を産む鶏を殺すどころか有精卵の段階で潰さざるを得なかったのでは?

競走馬の権利について

競走馬にはパブシティ権がないというのはその通りなのですが、引退後に確実に牧場に戻すため、良血馬の高額化が進んでいてリスクを分散させるために、最近の良血馬は牧場との共有が一般的になっていると言われています。そもそも馬主名義は代表者しかないし、馬主も牧場も詳らかにされたくないようなので実態は解らず、あくまで噂レベルなのですが。

で、引退して種牡馬になると種牡馬の今度は種付権を株に分割してシンジケートの構成員がそれぞれ所有するという形態が一般化しています。ディープインパクトのシンジケートは総額51億円ともされ、それを特定の誰かが持つというのは余りにハイリスクなので8500万円を60口にわけて株を募集したわけです。

このように馬主を許可を貰えば良いという程単純な話ではなく利害関係者全部に仁義を切るなんて話になったらとても拗れるのでクラブ系の馬は出しづらいし、発表した時点でなにかがトラブっているとなっても不思議じゃないのですが。

というかサイゲだって顧問弁護士くらいいるはずだし、人様の持ち物(それも有形無形の利益を現在進行形で生み出す)の擬人化なんてけものフレンズとは比べものにならないくらい複雑なことくらい知らないでは済まないはずですが・・・。

結論

個人的に見立てでは石原氏は肉じゃが(アイドル路線)を推したかったけど、勝手にアニメのスタッフがカレー(アスリート路線)を作ってそれが受けたからそっちに切り替えたんじゃなく、石原氏もカレーにはしたかったけど、どんなカレーにするかで他のスタッフ達とウマ(ウマ娘なだけに)が合わなくなったのでプロジェクトから離れたものと考えています。