ウマ娘が好調すぎてアイマスの将来が不安になるの巻

ウマ娘がリリースされましたね。正直、アニメの熱さがゲームに出せるのか、半分期待半分不安だったのですが、予想以上にハイクオリティぶりに度肝を抜かれたのと同時に、アイマスのPがかなりウマ娘をプレイしていることに気が付きました。

初物が出たら一時的に浮気をするのは当たり前なのでこれが数ヶ月後どうなってるのかがわかりませんけど、アイマスのライバルがまた一つ現れたのかもしれません。

アイマスのライバルと言えば、ラブライブ!最新作のスーパースター!!はEテレで放映するという話も聞いています。

コロナ禍で思うように対応できないのはどのコンテンツも一緒なのですから、そこからどう立て直すかがカギとなるのでしょうが、アイマスの運営はどうもフットワークの重さが目立ちだしているように思います。

というか、ここ数年徐々に「如何に予算を掛けずに、いかに取り込んだ信者から金を搾り取るか」という事ばかりに注力するようになっていってる気がします。

ミリオンのスロットなのに・・・。

昨秋頃ミリオンライブのパチンコと、パチスロ化が発表になりました。バンナムがパチンコ制作に手を出したわけですし、幾ら不本意であっても全力を尽くすのがプロというものです。

「以前765ASがスロット化されたときには新曲もあったのだし、まあ当然新曲はあるだろうし、演出もアニメの映像か」と思っていました。ところが、新曲は無し、ミリシタモデルの流用という結果で、「版権に対する愛をまったく感じない」とすら酷評されています。

次に発表されたミリオンのスロットもなぜかミリオンなのに、Mやシャニマス、デレの楽曲が入るという意味不明ぶりです。もしアイマス全体で版権をまとめて売ったというのであれば今後他の4ブランドのパチスロが出る可能性はありますが、まとめ売りは一般論としては個々のコンテンツを切り売りするよりも(纏ったお金が入るとはいえ)割安になるはずでそんなにお金に困っているんですかね?

いや、これがMなら理解出来るんですよ。エムステが終わって新たなゲームを作らないと未来はないのはわかりきっていますから。入ってきているはずのお金がコンテンツに使われている感覚が、今のところ無いのですが何処に消えてるのですかね?

いつになったら出来るのか解らないアニメ

 例えばシンデレラガールズのアニメ化は、Mobageで発表(2011年11月28日)してから、アニメ化の最速放映(2015年1月10日)まで3年43日。アニメ化発表は2014年4月5日に行われたライブイベントでの発表なので、ほぼ同時か遅くても次の年までにはアニメ化のプロジェクトが動いていないるはずです。

 デレのアニメ化公式発表からアニメ放送までは9ヶ月と5日なので、ミリオンは今年の春クールくらいにアニメ化してもおかしくないはずなのですが、一向に話がありません。どうしたのでしょう。

 そもそもアニメなんて極端な話、バンナムが予算を付けさえすれば、いくらでもアニメに出来るのに今までされていないというのは「PVを作ってお茶を濁せば十分」で、「本格的なテレビアニメに投資する意欲がなかった」のではないでしょうか?そのようなモチベーションでアニメにしたところで、最初のけもフレのアニメのように10社くらいワラワラと製作委員会に入りだすような気がしなくもありません。

ちなみに、シャニマスには3年目ですがアニメのアの字も無い状態です。ラブライブ!はニジガクの終了からわずか半年後にスーパースターをOAするのにも関わらずです。ミリオンをアニメ化したら5年くらいしたらにようやくシャニマスの番なのでしょうか。

新規はどこから取ってくるの?

15周年の越境施策の強化やポップリンクスなどは「アイマスのファンの他コンテンツへの送客」を狙っているのは明白です。たった13人ですら運営はちゃんと設定把握できているのか疑問なのに、その上に更に心白を含め303人のアイドルを抱えているような有様*1で越境施策をしても「これじゃない」と言われてしまうのはある意味仕方の無い事ではあるのですが、下手したらPの方が設定を把握しているんじゃないかと思ってしまうこともあるのです。

仮に送客に成功したとしてもじゃあ、新規はどこから取ってくるのでしょう。思えばこの15年人気に火がついたのは、デレやアニメのように外部の会社やクリエーターが何か素晴らしい、あるいは革新的なコンテンツ*2を作るか、ファンアートやニコニコのMADのようなファン(プロデューサー)の布教活動で広めるかのいずれかでした。

運営にはおそらく自分から新規を確保するのはどうしたらいいのかが解っていないのでしょう。だから、CMで「○○連ガチャ無料」を連呼したり、「樹里は元ヤン」とか訳のわからん広告を出してしまうのでしょう。

シャニマスだって今年三年目です。バンドリのガルパで言えば、MorfonicaとRASが追加したり、ラブライブスクフェスでいえばAqoursが追加されたくらいと同じ時間がたっているわけで、そろそろ勤続疲労が起こってもおかしくないはずです。

 enzaという特殊なプラットフォームを使っている以上フル3DCGのゲームは無理にしろ、それこそバンドリやD4DJのようにCGのMVとか、キャストMVとか、あるいはリリックビデオは可能ですよね?でもそれをしないってのは「予算が無い」とか、「スケジュールが合わない」とかそういう後ろ向きな理由しか思い浮かびません。

 やりたくても出来ないこともあるのは理解できますけど、それでもウマ娘シャニマスを立て続けにプレイしてみるといくら絵がハイクオリティだ、シナリオが素晴らしいと言っても「シャニマスって明らかに予算がかかってないな」という感じが拭いきれません。バンナムの基幹コンテンツの新作なのに。

 そもそもenzaだってローンチタイトルはシャニマス以外10年前のMobageクオリティだし、ホームページもあきらかにやる気なさそうで、現在ゲームは3つしか稼働していない有様です。どうもenzaにもシャニマスにも余り予算かかっていないんですよね。

 そのくせ1年経ったらYOSHIKI起用し出すし。ローンチが一番大事って素人でも常識になってることが理解出来ないのでしょうか?

別に山手線をアイマスで広告で占領しろとかゴールデンタイムに番組枠を買い取れとは言いませんが、突然思い出したように芸能人起用したと思えば「○○連ガチャ無料」とか広告し出すとか、広報戦略は一体どうなってるんですかね?

どうも個人的な推察ではアイマスの予算の使い方ってアイマス広報予算って5ブランド一括になってローテーションでどこに割り当てるのか決めていたり、決裁出来る金額が決まっているのはまだ良いとして、それを越えたら坂上Pの決裁を仰いで、下手したら更に上の役員会議に掛けて・・・というフットワークのフの字も無いような事をやっているような気がします。

このままなら、特定のアイドルに思い入れのないプロデューサーほど、どんどんウマ娘なりラブライブ!スーパースターなりD4DJなりに移住していって、悪い意味で濃くて狭いコミュニティとなりそのうち自滅していく未来しか想像できません。

そりゃすぐには潰れないでしょうが、今よりも「コンテンツが盛り上がっているな」という感覚を抱きながら2025年の20周年を迎えられる未来が私には想像できません。今の運営はハッキリ言って何か根本的にはき違えてるようにしか思えません。そこに1日も早く気付けないのでは、アイマスの未来は暗いでしょう。

*1:アニマス以前なんて新施策や新ゲームが出る度に毎年のように設定がコロコロ変わっていて、もうその頃からのファンは今さら設定変更しても「またか」で済むでしょうが

*2:モバマスが出てきた2011年末なんてソシャゲなんて間違ってもオタクがやるような代物じゃなかったのに、果敢にそれを取りに行ったというのはものすごいパイオニアだったんです