給料を払えない会社は潰れろとか、財界が経済の足を引っ張ってると思う人は竹中平蔵らと同じ考えである
少なくとも竹中平蔵はそう構想していて、なぜか政府は竹中に頭が上がらない。しかし、小泉・竹中改革が日本の労働環境を壊滅的に悪くしたのだと思うよ https://t.co/vHfvypLqgk
— kikumaco(11/30新宿12/14伊丹16難波) (@kikumaco) November 24, 2019
このキクマコ先生の発言に対して、「中小企業が安くこき使える奴隷を必要としてるからだ」
「そんな企業なんて潰せ」みたいな議論になってるのですが、
中小企業が生産性を下げる悪玉論と言うのは最近ではデービッド・アトキンソン氏が中小企業基本法を名指しして天下の悪法呼ばわりして生産性の低い企業は退出しろといってるのですが、生産性の低い中小企業は退出しろという発言は別に目新しいことではありません。
2015年に発売された冨山和彦・竹中平蔵両氏の対談本『いよいよ躍動する日本経済 上昇気流に乗るのは誰だ!』(PHP研究所)という本にこういう記述があります。
冨山「(略)・・・ゾンビ企業が数十万、ひょっとすると100万のオーダーで日本中で残ってしまっています」
(略)
冨山「競争しろということですね」
竹中「そうです。競争が嫌だったり競争できないほど業績が悪かったりしている企業は退出しろということでしょう。2014年12月に政府がコーポレート・ガバナンスの原案をまとめて・・・(略)・・・独立社外取締役を選任しようという議論が出るや、経団連が反対しました。・・・(略)・・・このことを見ても解るように、ほんとうのところで経済の首を絞めているのは経済界だなあと、思いたくなります。」
ツイッターランドで人気が無さそうな二人なんですが、その実、ツイッターランドの世論と似たことを言ってるのです。
数十万~百万社と言ってるわけですが、殆ど中小企業でしょうし、競争力の無い企業は退出しろといいますが、労働力だって労働市場でやりとりする商品であるわけで、そこでのバイイング・パワーが無い企業は競争力が無い企業と言うことです。
小泉政権下でのテーマだった不良債権処理について注目が集まるのはダイエーやそごうといった大企業だったため、ゾンビ企業=大企業で、中小企業は無縁みたいな風潮がありましたが、百万社と言ってるのに反論しないのを見るとおそらく中小企業も同じでしょう。