マラソンの完走率と不快指数の相関関係
MGCの公式ページに83年以後の五輪の気温・湿度と完走率の関係が載っていたので、これとドーハ世陸の新聞報道や金哲彦氏のコラムを総合して不快指数を求めて完走率との相関関係を調べてみた。
しかし、海外では気温の記録が殆ど無い事から比較的充実しているスタート時から算定したがそれでもロス五輪など解らない大会が多いことが多かった。
まずは、一覧表。どこの大会かよくわからない都市もあるので、都市名(国名)と表記。日本開催の大会は赤く示した。具体的な日にちは面倒くさいので調べなかった解らなかったが世陸は83年の第一回当時から8月開催が多い模様。
で、次に示すのが相関関係で、-0.338と不快指数が上がれば若干棄権率は上がる傾向があるようには思えるが、余り大きな相関関係は無い。ぽつんと離れた二点はドーハで。ドーハだけが異様に危険率が高いという結論になったが、女子よりも男子の方がコンディションに恵まれたが、危険率は大して差が無い。2週間でその原因を気温に求めたのは余りに性急すぎるのではないか。
金氏も「東京五輪も暑い暑いとは言われているが、蓋を開けてみなければどうなるか分からない。天候というのはどこまでいっても不確実なものだからである」と看破していたが、10月に延期としても大型の台風が来ないとも限らない。天候の確実性に求めるならオープンウォーター系競技を沖縄かハワイに移して11~12月、または3~5月に開くべきとなるのでは。