熊谷千葉市長と理性の政治
①再生エネ新規受け入れ停止の件、当時からリスクとして警鐘が鳴らされていた問題でした。ドイツを始め、先行事例があったにも関わらず、こうした事態を招いたことに改めて政治の責任を感じます。太陽光バブルと呼ばれる事象を引き起こした事業関係者・マスメディア・世論、それに突き動かされた政治
— 熊谷俊人(千葉市長) (@kumagai_chiba) 2014, 10月 14
②当時、ある事業者が設立した再生エネの協議会に千葉市が参加しないだけで「再生エネ導入に消極的」と言われたり、本当に異常な雰囲気でした。電力というのは産業の根幹であり、国民生活に極めて影響の大きい分野です。確かな予測とそれに基づいた着実なエネルギー転換政策が必要です。
— 熊谷俊人(千葉市長) (@kumagai_chiba) 2014, 10月 14
素で「あんた総理大臣やってくれよ」とモニターの前で口に出して懇願しましたよ。エネルギー問題だけなら「こんにちはプーチン同志」と毒づきたくもなるのですが、これを言える政治家がどれくらいあるのか。
とはいえ、彼が国政に復帰しても日本にしてはあまりに異質な政治家で居場所はないんでしょうねえ。本当にこの国の政治風土は腐っている。でも、これが西欧では本当の「リベラル」な政治家だと思うのです。
私の回りのネットの世論のメインストームって観測範囲のうちでは、感情を政治に持ち込むことを否定して、科学を前提に富の再分配や人権に積極的な古き良き民社党的な「西欧的リベラル」だと思うんだけど、これはもうリアルではこういう「強い考え」を持てる人ってのは殆ど無い。せいぜい10%あるかないかくらいのオーダーの希少な意見だと思うのです。
おそらく、知識層も左派と呼ばれる人を中心にかなりの人が「情治」論者なのです。我が国の左右対立というのは他の国とは違って、感情論を政治に持ち込むことを是とするか否とするかという、統治の初歩の初歩の段階での対立なのです。
彼が国政で活躍するとしたら自民党で「左派政治家」になるしかないのでしょうが、彼の性格からしてそうなることはあり得ないですし、世論の大半は感情を政治に持ち込むことに何ら抵抗がない以上は政治は感情論に引っ張られざるを得ない。
もちろん、感情論を完全に排除することは人間である以上は不可能なのですが、もう少し感情論と政治は水と油ということを理解してくれないのかといつも思います。
こんな状態じゃいつまでも政治三流だよ。